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9月11日/1992(H4)年
タイガース八木、幻のサヨナラホーマー。史上最長6時間26分の死闘。 普段あまり派手なパフォーマンスをしない八木裕が、両手を高く揚げてホームイン。スコアボードの9回裏のスペースに「2×」が点り、一塁側にはお立ち台も用意され……となれば、もうサヨナラホームランに決まっている! タイガースファンにとっては痛恨の、あの〝八木の幻のホームラン〟として記憶されるゲーム――。 4強が、残り約20試合と第4コーナーを廻り終えても、3ゲーム内に犇く混セ。ペナントを争う阪神とヤクルトが激突し、3-3で9回裏2死一塁。タイガースの八木が放った打球は左翼フェンスのラバー上部に当たって跳ね返り、その後ろの金網を掠めてからスタンドインした。 これを二塁の平光清塁審が手をグルグル回し、1度は「ホームラン」を宣告。が、スワローズ側が抗議し、ほかの3人の審判も「ホームランではない」と指摘したため、すぐにエンタイトルツーベースに判定が覆った。ここでタイガースが勝っていれば、スワローズ、タイガース、ジャイアンツのゲーム差なし……というところ。今度はタイガース中村勝広監督の猛抗議が始まり、中断は37分間。提訴試合として延長戦に入り、その後は規定の延長15回までスコアボードに延々と0が並び、結局3-3で時間切れ引き分け。 史上最長の、6時間26分の死闘。試合終了は午前0時26分。試合開始の6時には甲子園の銀傘の陰にあった名月が、三塁側からゆったりとグラウンド上を一周し、試合終了のさいには、野村監督以下ヤクルトのコーチ陣が選手ひとりひとりをお出迎え――と、勝ったときにしかやらない儀式で選手たちをねぎらった。 試合終了後に、阪神電鉄は甲子園発梅田行きの臨時電車を3便増発したが、学校5日制スタートの前日だったので、家族連れもかなりの数が最後まで残って観戦していた。これは教育上、たいへんよろしい。大のおとながボール遊びに真剣になっている姿を最後まで(といっても日本の場合「引き分け」させてしまうのだが)見届けさせるのが、親のつとめというものだ。 巨人が勝てそうにないと察するや、ゾロゾロと席を立つ連中はただの馬鹿である。、何が起こるか……下駄を履くまでわからない、最後の最後までスタンドにちゃんと腰を落ち着けるのが、野球馬鹿である。(春) ☆2009年のコメント ちょっと不思議な、夏向けの涼しいおはなし。 この翌日のバッティング練習のとき、八木選手は、この“幻のホームラン”と同じような場所に同じような当たりを打ち、「背筋が寒くなった」といいます。 私はこの試合、確か仕事をしながらラジオで聴いていて、「サヨナラホームランで試合終了」を確認しラジオを消して、仕事に没頭。夜遅く帰宅して「プロ野球ニュース」を点けたら、「まだゲームが行なわれています」との第一声で中継が始まったので、キツネにつままれたような気がしたものでした。
by sairyushakikaku
| 2009-09-11 12:56
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