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弊社では2001年に『オフサイド・ブックス15 プロ野球「毎日が名勝負」読本』を刊行しております。つまり「今日は何の日」なのですが、プロ野球のマニアックネタとして当該日の原稿をブログとして公開していこうと思います(彩流社企画所属2名の原稿が中心となります)。
6月24日/1997(H9)年 イチロー「連続打席無三振」の記録 4月16日から1カ月とちょっとの間、イチローは三振していない。彼はいつ三振するのか。これが野球ファンの耳目を集めた。野球好きは記録好きなので、こういう話題にはすぐノル。94年に〝師匠〟新井宏昌の年間安打数の記録を更新したとき以上に盛り上がった観もある(→10月9日)。そしてこの日、藤田平(神)が持つ連続打席無三振記録208を抜いた。イチローは毎年毎年打撃フォームを改良しているから、そちらのほうに力を注いでいて、この期間も三振しないように「当てにいく」感じはなかった。 藤田も新井も「打撃の職人」。コツコツいろいろなものを積み上げてきた選手だが、天才は職人をあっさりと抜いていく。でもこういう記録が、渋い選手に再びスポットを当てることになるのはいいことだ。それにしてもこういう記録は左バッターですな。 ただしこの無三振記録は、次の日のファイターズ戦で下柳剛から三振を喫し、216でストップした。先の新井コーチは「バッターは三振するもの。下柳をほめましょう」とコメントしている。(杉) ★09年の追加コメント イチローさんにとって、気になる記録とそうでない記録があるようですね。この無三振の記録は「いちいち振らないで」(最近、こういう大物コメントが多くなりましたね)ということになりそうな気もします。でも「こういう記録が、渋い選手に再びスポットを当てることになるのはいいことだ」、というのは「その後」を予見していて(自慢)、イチローのシーズン最多安打の記録は、ジョージ・シスラーという隠れた名選手を甦らせたのでした。 ※このシスラーという選手については、『メジャー・リーグ人名事典』(出野哲也・彩流社刊)に載っています(宣伝)。
by sairyushakikaku
| 2009-06-24 10:27
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